圧電型加振器システム F7
モデルF7は、音波や超音波構造振動を起こさせるため、圧電クリスタルの膨張・収縮特性を利用した圧電型振動発生器です。このポータブルなリアクション型加振器は、振動解析や試験用のサンプル振動用に、大きなダイナミックフォースを非常に高い周波数で生み出します。その操作原理やコンパクトで軽量な構造により、取付け方向を選ばず、外部サポートが不要、またシャフトアラインメントなどを気にすることなく、スタッドで取り付けることができます。
F7圧電型振動発生器は、F4 電磁型振動発生器と組み合わせて、低い周波数までカバーできるよう設計されています。(F4/F7カタログ参照)
この圧電型加振器にはトランスデューサーベースが取り付けられており、加速度計とフォースゲージが内蔵されています。トランスデューサーは、構造物に与えられたフォース(フォースゲージ)や、その結果としての動き(加速度計)を測定します。このトランスデューサーの信号は、読取り装置やシグナルコンディショナーへ入力されます。この製品の基本設計では、フォースゲージ以下の最小質量を生み出すように配慮されています。
ブロックフォース出力カーブは、無限大インピーダンスの質量に対して生まれるフォースになりますが、グラフは一般的な周波数応答を示しており、加振器間で個体差がある場合もあります。この装置のアプリケーション例としては、バイオメディカルの研究、生産性試験、機械的インピーダンスの研究、高周波数振動試験など、サンプルに広い周波数範囲の加振が必要な用途に使用できます。