圧電型加振器システム F7

モデルF7は、音波や超音波構造振動を起こさせるため、圧電クリスタルの膨張・収縮特性を利用した圧電型振動発生器です。このポータブルなリアクション型加振器は、振動解析や試験用のサンプル振動用に、大きなダイナミックフォースを非常に高い周波数で生み出します。その操作原理やコンパクトで軽量な構造により、取付け方向を選ばず、外部サポートが不要、またシャフトアラインメントなどを気にすることなく、スタッドで取り付けることができます。

F7圧電型振動発生器は、F4 電磁型振動発生器と組み合わせて、低い周波数までカバーできるよう設計されています。(F4/F7カタログ参照)

この圧電型加振器にはトランスデューサーベースが取り付けられており、加速度計とフォースゲージが内蔵されています。トランスデューサーは、構造物に与えられたフォース(フォースゲージ)や、その結果としての動き(加速度計)を測定します。このトランスデューサーの信号は、読取り装置やシグナルコンディショナーへ入力されます。この製品の基本設計では、フォースゲージ以下の最小質量を生み出すように配慮されています。

ブロックフォース出力カーブは、無限大インピーダンスの質量に対して生まれるフォースになりますが、グラフは一般的な周波数応答を示しており、加振器間で個体差がある場合もあります。この装置のアプリケーション例としては、バイオメディカルの研究、生産性試験、機械的インピーダンスの研究、高周波数振動試験など、サンプルに広い周波数範囲の加振が必要な用途に使用できます。

F7 仕様

モデルF7 圧電型加振器
使用可能周波数範囲 500~>20,000Hz
ブロックフォース出力 ※注1 グラフ参照
最大入力 800V rms
最大加速度 1,000 g
キャパシタンス 8.0nF
コネクター ※注2 ベンディクス PT06A-8-3
ケーブル R4-4M-J9-10

加速度センサー仕様、ノミナル

電荷感度 9pC/g(0.9pC/m/S2 )
電圧感度 ※注3 13mV/g(1.33mV/m/ S2 )
キャパシタンス ※注3 700pF
周波数範囲、±3dB 10~20,000Hz
コネクター ※注2 マイクロドット 10-32
ケーブル R1-1-J1-6

フォースゲージ仕様、ノミナル

電荷感度 175pC/lb(40pC/N)
キャパシタンス ※注3 2μF
コネクター ※注2 マイクロドット 10-32
ケーブル R1-1-J1-6
   
フォースゲージ以下質量(フォースゲージをサンプルへ取付け) 20g
有効剛性 3×106 (0.5×109 )lb/in
取付け表面径 16.0mm
取付けスタッド、ステンレススティール 3/8-16
締付け最大トルク 11N/m
ベース材料 チタン
温度範囲 -50~80℃
重量 1.1kg
  • 注1:ブロックフォースは無限機械インピーダンスの質量に対しての出力です。
  • 注2:加振器側のケーブル端に取付けられたコネクター
  • 注3:同時供給ケーブル端で測定、30pF/ft
  • 同時供給アクセサリー:出力および入力用ケーブル、取付けスタッド、締付けスパナレンチ、較正データ
  • オプションアクセサリー:センサー用電源、シグナルコンディショナー、パワーアンプ、マッチングネットワーク

推奨システム構成図

f7構成図

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